手塚治虫以前の、主に戦前の漫画に漫画表現のメインストリームを見出し、他ジャンルに従属しない漫画固有の表現を模索していこうというサークルです

活動理念
1.漫画を映画、アニメーション、小説に従属するものではなく、独立した表現形式として制作する。

2.今日主流となっている、漫画の映画的手法、記号(効果線、漫符等)の使用を控え、漫画のより高度な表現を追及する。

3.漫画の映画的手法の導入を漫画表現の一つの支流と考え、それ以前の主に戦前の漫画を今日失われた漫画表現の本流と考え、手本とする。

4.以上の点を踏まえた、現代にふさわしい表現形式を用いた制作を行う。

一般的漫画のイメージの、紙にGペンでの制作という固定観念を廃し、鉛筆、ボールペン、墨、パステル等、表現形式をより広くとらえ、自由な表現を試行していく。デジタルでの制作も強く推奨する。

5.漫画表現のルーツを探る。特に絵本と漫画の関係を重要視する。

6.手塚前派が手本とする作家は、ランドルフ・コールデコット、ウィンザー・マッケイ、モーリス・センダック、大城のぼる、椛島勝一、田河水泡などがその代表である。  

7.手塚前派が最終的に目指すものは、手塚治虫以前の漫画表現の本流の復活である。

 

2005年8月28日
手塚前派代表 宇異座間 景